釜底游鮪には心強いマスターいる。
沢歩きと数々の釣り場を伝授してくれるマスタースガイ
仙台大門のお客様。
前日17日の朝売り時、大門の売り場に久々に姿を現したマスタースガイ。
「ちょっと良いとこ行ってみねぇか?」と一言。
マグロを買いに来たわけではなさそうだ。
きっと渓に行きたくなったのだろう。
はっきり言えばいいのに。
マスタースガイ、家族に一人での渓流釣行を禁止されている。
個人の情報なのであり詳しくはお話できないけど、簡単に言えば過去にソロで渓に向かい
足の内部の一部をドロイド化しなくてはいけないくらいの冒険をしてきたからである。
だから、渓に行きたくなったときは誰かと一緒でないと家族の許可が下りないのである。
せっかく行きたがっているのだから、まぁ、お供するか・・。
ってな訳で、今回の調査釣行はマスタースガイのお供だ。
マスターとの釣行にはいろいろと利点がある。
まず、いろんな渓、渓の入退渓地点をよく知っている。
自分の車では行くことのできない渓にでも楽々と行くことのできる車を持っている事などなど。
結構良い事あるのだ。
で、向かった場所は
雲より高いところ。
鳴瀬川支流保野川。色麻大滝の上流。保野川の源流と言ってもいいところ。
マスター曰く、この堰堤の上流にパラダイスが待っている。
ホントかよ。
勝手にどんどん先を行くマスター。
きっと嬉しいのだろう。
だが、この距離感がしばらく後に、我々師弟を恐怖の暗黒面に突き落とすこととなる。
だからまだ入渓したばかりですよ。
そんなに急がなくても・・・。
コケても知りませんよ。
一匹目のイワナを釣上げた様だ。
マスターの素顔はジェダイ最高評議会によって公開されることは禁止されている。
だがしかし、マスター満面の笑顔であることは間違いない。私が保証しよう。
よかったですね。マスター。
おなかのオレンジが綺麗なイワナちゃん。
鳴瀬川水系でこんなイワナがつれる場所は自分が知っている限りではあと3箇所。
大切にしていきたい。
川の最上流部だから水は少なくかなり冷たいけど
こんな感じのちょっと深くなっているところ。
そんなところに一匹ずつイワナが潜んでる。
マスターは餌釣りだが、自分はここでもルアー。
ルアーに興味を示す魚もいるけど喰わせるのはとても難しい。
もう少し水が温かければなぁ。
美しい渓だ。
ゴロゴロ岩で遡行は厳しいけどハートはフォースの光明面で満たされていく。
おや?
水が冷たいわけだ。
6月も半ばだというのにこの雪渓。
よく見ると南側、崖の北斜面の枯葉の下はけっこう雪の塊。
雲海の上の渓だもの、そりゃこの景色あたりまえか。
倒木も立派な太さ。
水辺の下草はまだ幼く、山菜が勢いよく芽吹いている。
そう、山菜。
この時点で注意をすべきだった。
この先を少し進んだところ
マスターとの距離は10m以上。次の深場へ先を急いでる。
そして奴は現れる。
この茂みの横を歩いていた時、突然ガサガサと。
熊。自分との距離2〜3m。
突然の出来事に対処が何も思いつかない。
できたのは大声で威嚇するだけ。
運がよかったのか熊逃走。人間への攻撃を選択されなくて本当に良かった。
だがしかし、あろうことかマスターの方へいきなり熊ダッシュ。
大声でマスターに知らせようとするも、マスターに叫びが届かず。
久しぶりの渓で嬉しいのはわかるけど釣りに集中しすぎ。竿を構え目印に一点集中。
自分、何を叫んでいたか記憶に無いが、またまた運が良いことに熊は進行方向を
左に変えて一気に斜面を登って行った。
ここでマスターようやく事態を把握する。
あの、「へっ?」ていう顔が忘れられない。
直後の会話
マスター「バクチクナンテモテキテナイヨネェ」(震え声)
自分 「イパイモテキテルヨ」(涙声)
この調査釣行、一気に暗黒面に落ちた。
熊は山菜や何か植物の柔らかい若芽を喰ってたのだろう。
水の流れているところのその一段上の茂みで。
後で思ったことだけど、なぜマスターは先行していたのにもかかわらず気がつかなかったのだろう?
恐怖の熊出現からおおよそ5分。移動開始。退渓地点まで急いで釣りあがる事にする。
自分は熊スプレーのカバーをはずしロックを解いていつでも射撃可能の状態にして。
マスターは・・。
また釣りに集中してる。なんて人。
だんだん渓は狭くなり高低差がきつくなってきた。
頭上は明るくなって開けてきた。
時々現れる落ち込みでマスターは順調にイワナをかけていく。
ニコニコしないでくれ。さっきは怯えてたくせに。
自分は周りをキョロキョロ。
熊警戒中。
ようやくルアー通しの良い場所が現れた。
マスター「ここやってもいいよ」だって。
では、お言葉に甘えて。
小さいミノーで来た!オレンジおなかのイワナちゃん。
よかった。こんな所まできてボーズだったら泣いちゃうよ。
すぐにリリース。
かなり釣りあがってきたところでマスター曰く、「あれ?退渓地点がわからねぇ・・・。」
なんじゃそりゃ・・。
まぁ、無理も無い。崖崩れが激しすぎる。地形変化はしょうがない。
前日の時点でここに来るのが判っていたら山の地図で調べたんだけど。
来た沢を引き返すことにする。確実だ。
そして再び熊。上の画像に写ってるかな?
でも今度は気持ちに余裕が。
かなり距離がある。
熊をやり過ごし雪渓をオケツソリですべりながら退渓を目指す。
帰りは早い。
マスターに名前教わったけど忘れた。綺麗な花。高山植物の仲間にはいるそうだ。
無事退渓。クタクタ。
帰り道。山道から色麻町方面を望む。
今回の釣行まとめると一言だけしか浮かばない。
すごかった。
まぁ、いろんな意味でですけど。
マスターも久しぶり楽しんで頂けたことでしょう。ドロイド化された足はかなり痛むようでしたが。
最後にこの渓に入渓してみたいと思っている人達に一言。
熊、結構います。
十分な装備で注意して入渓しましょう。
いろんな体験したけど、また来たいなぁ。
沢歩きと数々の釣り場を伝授してくれるマスタースガイ
仙台大門のお客様。
前日17日の朝売り時、大門の売り場に久々に姿を現したマスタースガイ。
「ちょっと良いとこ行ってみねぇか?」と一言。
マグロを買いに来たわけではなさそうだ。
きっと渓に行きたくなったのだろう。
はっきり言えばいいのに。
マスタースガイ、家族に一人での渓流釣行を禁止されている。
個人の情報なのであり詳しくはお話できないけど、簡単に言えば過去にソロで渓に向かい
足の内部の一部をドロイド化しなくてはいけないくらいの冒険をしてきたからである。
だから、渓に行きたくなったときは誰かと一緒でないと家族の許可が下りないのである。
せっかく行きたがっているのだから、まぁ、お供するか・・。
ってな訳で、今回の調査釣行はマスタースガイのお供だ。
マスターとの釣行にはいろいろと利点がある。
まず、いろんな渓、渓の入退渓地点をよく知っている。
自分の車では行くことのできない渓にでも楽々と行くことのできる車を持っている事などなど。
結構良い事あるのだ。
で、向かった場所は
雲より高いところ。
鳴瀬川支流保野川。色麻大滝の上流。保野川の源流と言ってもいいところ。
マスター曰く、この堰堤の上流にパラダイスが待っている。
ホントかよ。
勝手にどんどん先を行くマスター。
きっと嬉しいのだろう。
だが、この距離感がしばらく後に、我々師弟を恐怖の暗黒面に突き落とすこととなる。
だからまだ入渓したばかりですよ。
そんなに急がなくても・・・。
コケても知りませんよ。
一匹目のイワナを釣上げた様だ。
マスターの素顔はジェダイ最高評議会によって公開されることは禁止されている。
だがしかし、マスター満面の笑顔であることは間違いない。私が保証しよう。
よかったですね。マスター。
おなかのオレンジが綺麗なイワナちゃん。
鳴瀬川水系でこんなイワナがつれる場所は自分が知っている限りではあと3箇所。
大切にしていきたい。
川の最上流部だから水は少なくかなり冷たいけど
こんな感じのちょっと深くなっているところ。
そんなところに一匹ずつイワナが潜んでる。
マスターは餌釣りだが、自分はここでもルアー。
ルアーに興味を示す魚もいるけど喰わせるのはとても難しい。
もう少し水が温かければなぁ。
美しい渓だ。
ゴロゴロ岩で遡行は厳しいけどハートはフォースの光明面で満たされていく。
おや?
水が冷たいわけだ。
6月も半ばだというのにこの雪渓。
よく見ると南側、崖の北斜面の枯葉の下はけっこう雪の塊。
雲海の上の渓だもの、そりゃこの景色あたりまえか。
倒木も立派な太さ。
水辺の下草はまだ幼く、山菜が勢いよく芽吹いている。
そう、山菜。
この時点で注意をすべきだった。
この先を少し進んだところ
マスターとの距離は10m以上。次の深場へ先を急いでる。
そして奴は現れる。
この茂みの横を歩いていた時、突然ガサガサと。
熊。自分との距離2〜3m。
突然の出来事に対処が何も思いつかない。
できたのは大声で威嚇するだけ。
運がよかったのか熊逃走。人間への攻撃を選択されなくて本当に良かった。
だがしかし、あろうことかマスターの方へいきなり熊ダッシュ。
大声でマスターに知らせようとするも、マスターに叫びが届かず。
久しぶりの渓で嬉しいのはわかるけど釣りに集中しすぎ。竿を構え目印に一点集中。
自分、何を叫んでいたか記憶に無いが、またまた運が良いことに熊は進行方向を
左に変えて一気に斜面を登って行った。
ここでマスターようやく事態を把握する。
あの、「へっ?」ていう顔が忘れられない。
直後の会話
マスター「バクチクナンテモテキテナイヨネェ」(震え声)
自分 「イパイモテキテルヨ」(涙声)
この調査釣行、一気に暗黒面に落ちた。
熊は山菜や何か植物の柔らかい若芽を喰ってたのだろう。
水の流れているところのその一段上の茂みで。
後で思ったことだけど、なぜマスターは先行していたのにもかかわらず気がつかなかったのだろう?
恐怖の熊出現からおおよそ5分。移動開始。退渓地点まで急いで釣りあがる事にする。
自分は熊スプレーのカバーをはずしロックを解いていつでも射撃可能の状態にして。
マスターは・・。
また釣りに集中してる。なんて人。
だんだん渓は狭くなり高低差がきつくなってきた。
頭上は明るくなって開けてきた。
時々現れる落ち込みでマスターは順調にイワナをかけていく。
ニコニコしないでくれ。さっきは怯えてたくせに。
自分は周りをキョロキョロ。
熊警戒中。
ようやくルアー通しの良い場所が現れた。
マスター「ここやってもいいよ」だって。
では、お言葉に甘えて。
小さいミノーで来た!オレンジおなかのイワナちゃん。
よかった。こんな所まできてボーズだったら泣いちゃうよ。
すぐにリリース。
かなり釣りあがってきたところでマスター曰く、「あれ?退渓地点がわからねぇ・・・。」
なんじゃそりゃ・・。
まぁ、無理も無い。崖崩れが激しすぎる。地形変化はしょうがない。
前日の時点でここに来るのが判っていたら山の地図で調べたんだけど。
来た沢を引き返すことにする。確実だ。
そして再び熊。上の画像に写ってるかな?
でも今度は気持ちに余裕が。
かなり距離がある。
熊をやり過ごし雪渓をオケツソリですべりながら退渓を目指す。
帰りは早い。
マスターに名前教わったけど忘れた。綺麗な花。高山植物の仲間にはいるそうだ。
無事退渓。クタクタ。
帰り道。山道から色麻町方面を望む。
今回の釣行まとめると一言だけしか浮かばない。
すごかった。
まぁ、いろんな意味でですけど。
マスターも久しぶり楽しんで頂けたことでしょう。ドロイド化された足はかなり痛むようでしたが。
最後にこの渓に入渓してみたいと思っている人達に一言。
熊、結構います。
十分な装備で注意して入渓しましょう。
いろんな体験したけど、また来たいなぁ。
⇒ m.sato (12/22)
⇒ 釜底游鮪 (07/15)
⇒ ブルーリバー (07/13)